ジャーナル
2023.07.05インタビュー
社会福祉法人厚生館福祉会 理事長 近藤 芳晴さん インタビュー『まずは地域のニーズに応えることが大事』
「厚生館福祉会の創業者 近藤みね は、小児科の医者でした。戦後間もない戦争孤児への支援を目的とし、昭和27年2月に病院の隣に保育園を開所しました。そこから厚生館福祉会の歴史がはじまりました。 現在は保育園、小規模園、乳児院、学童、一時預かりや子育て支援事業を行っています。これは全て地域の福祉、子育て支援を充実するために進めてきた事業です。」
さらなるニーズの先取りが大事
「今後は療育支援や里親支援、母子支援など事業を広げていきます。こども家庭庁が発足し、国の、地域の活性化の真ん中に子育て・子どもの福祉が置かれつつあります。私たちは創業当初からこのことを実践してきたわけですが、さらに先を読み行政と連携しながら保護者支援・子どもたちの福祉のための場をつくっていきたいと考えます。」
そうすることが専門職のキャリア支援にもつながる!?
「保育園だけでなく、乳児院、学童、療育や母子支援といった場を設けることは、そこではたらく職員さんの専門性を高めることにもつながります。ひとりの保育士が新しい専門資格を取得し、多様な施設運営に関わることで職員の専門性もあがっていくわけです。そのため、厚生館福祉会では、新たな資格取得者の方を表彰し、表彰金等も授与することでキャリア・専門性の向上も推奨しています。これは職員個人のためでもあり、地域のためでもあり、法人のためでもあるわけで、トリプルウィンとなっていきます。」
永くはたらく。地域の中で、法人の中で。
「社会のニーズに答えながら専門性を高めることで、うちの法人での活躍の場が広がっていくわけですが、それは同時に地域での活躍の場も広がっていくことになるわけです。保育士さんを取り巻くたくさんのバッドニュースもありますが、退職金制度や処遇改善など保育士さんが知らない国のバックアップはたくさんあるのです。この専門職ははっきり申し上げて『永くはたらけばはたらくだけの報いがある』仕事です。このことを理解して、まずはご自身の専門性を高め、しっかりと貢献していくことで仕事のやりがいも報酬も得られるわけです。そのような環境設定を法人として行うことが大事だと考え、考課制度、表彰制度も設け、さらには多様な施設の立ち上げを行なっている側面もあります。」
地域福祉・子どもの福祉・保育教育に関わる専門職という選択肢
「自分自身の関心ごとを大事に、自分のキャリアを大事に。この仕事に就くための多様な選択肢を体験するためにもボランティや保育体験、見学に足を運んでいただくと良いと思います。うちは保育園、小規模、乳児院から学童、療育、母子支援など多様な施設があるから手っ取り早く多様な体験ができるかもですね(笑)。いつでも歓迎します。地域社会に必要とされる事業ではたらく専門職として誇りを持って、期待も持ってぜひ、この業界で溌剌とはたらいて、素晴らしい人生をつかんでほしいと思います。」
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