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保育士ジャーナル

2019年09月26日

【Global Kids × 保育士BOOK】輝いた大人を目指して!保育士のキャリアを考える

「輝いた大人」がテーマのセミナー!

Global Kids×保育士BOOK共催「保育士のキャリアを考える〜これからの輝いた大人を魅せるには〜」のイベントレポートをお送りします。
このイベントは、「輝いた大人って何?どんな人?」をテーマに、元保育士で保育情報サイト「HoiClue(ほいくる)」を運営する雨宮みなみさんをゲストに迎えて、2019年8月31日に開催されました。

開催場所は、Global Kids(以下、グローバルキッズ)飯田橋本社にある広々としたホール。普段は、敷地内にあるグローバルキッズ園の子どもたちが体を動かすのに使っています。


雨宮さんのほか、グローバルキッズ創業者・中正雄一さんと、グローバルキッズ社長・石橋宜忠さんの講演もあり、日本の保育業界の現状やグローバルキッズの取り組みについても知ることができるイベントとなりました。

また、イベントの最後にはグローバルキッズのインスタグラム(@global_kids_)で漫画化するラフ画の公開審査会を実施。当日の参加者による投票が行われました。当選した作品は、現在12万人が登録しているインスタのアカウント「@global_kids_」にて公開されています!

中正さんのお話「これからの保育士像と輝いた大人として必要なこと」

パン屋の仕事から保育へ

まずは、グローバルキッズを創設され、現在は一般社団法人日本こども育成協議会理事でもある中正さんのお話から。保育業界の動向や、今後保育士に求められることなどをお話いただきました。

中正さんは団塊ジュニア世代。同年齢の子どもがとても多い時代に生まれました。
実家はお米屋さんなのですが、卒業後はパン屋に就職。
そこで尊敬する上司に出会い、その人が保育園をやりたいと独立したことがきっかけで、保育業界に興味をもつようになったそうです。

数年後、その元上司のもとで保育補助として働きはじめ、これまで商売人の業界で育った中正さんは、保育士さんたちの献身的な働きぶりに「保育の現場の人ってすごい」と驚いたといいます。
2006年に29名の認証保育園を開園して独立。そんな中でも、保育士の資格を無事にとることができました。

ここからは「子どもの未来の話」
内閣府の「子ども子育て会議」の委員でもある中正さん。国が子育て業界の人を招いて行っているこの会議では、以前は保育の“質”よりも“量”について話し合われることが多かったそうです。
待機児童解消のため、受け入れ先をどんどんつくることが何より大事だと。
しかし、昨年末くらいに2020年までに現在の目標である32万人のうち29万人の子どもを受け入れる枠ができたという報告がなされると同時に、量についての話はパッタリやんだと中正さんは感じています。
これからは子どもたちの未来のために「保育の質」をもっと真剣に考えていく時代。

「学童も含めると、0歳から9歳までというのは、人としての感情や人格が形成される人生の最も大切な時期。保育の現場は、子どもの未来にかかわる本当に大事な仕事だと思っています」(中正さん)
そこで、まずやれることは、目の前で働いている大人がワクワクと人生を楽しんで、輝いている姿を見せていくことだと、中正さんは考えています。

中正さんの2つの大きな夢

「子どもも見ている職場なので、みなさん自身が夢に向かっていく姿を見せてもらえるとうれしい」と話す、中正さんの夢の1つは「大学までの子ども1人ひとりに合った教育」。
そのために、異年齢クラスで子ども1人ひとりを丁寧にみていくイエナ・プランの認定小学校の設立を実現させました。

そして、もう1つの夢は「保育園で働く人の地位向上と待遇改善」。

「みなさんと一緒に社会を動かし、誇りをもって仕事ができる世の中をつくっていきたいと思っています」(中正さん)

雨宮さんのお話「自分らしく楽しむ。保育士としてのキャリアの可能性」


雨宮さんは、保育や子育てが広がる“遊び”と“学び”のプラットフォーム「ほいくる」を運営しています。
元保育士から起業した目線を通して、保育士のキャリアや自分らしく輝き続けることなどについて、お話いただきました。

いろいろな保育の世界が見たい

雨宮さんは、保育士として現場にいた6年間ののち、株式会社キッズカラーを立ち上げ、「ほいくる」というサイトを運営しています。

ほいくるを通して、保育の現場で楽しめる遊びのレシピや、保育園の取材レポートなど、保育関連の様々な情報を発信。コドモガラクタラボという、オフィスを開放して子どもたちとあそぶイベントも開催しています。

中学校の時の職業体験以来あこがれていた保育の仕事に就いた雨宮さん。
ある園で学んだ「これが保育なんだ」という考えは、他の園では180度違う考え方をしていたり、それぞれの良さや違いを感じたことで、保育には「これ」という正解がないことを経験をしました。

「いろいろな園で感じたこと、学んだことが、今につながっているのかなと思います」(雨宮さん)

ほいくる立ち上げには、「いろいろな保育の世界を共有することができたら、目の前の保育への考え方ももっと広がるかもしれない」といったこれまでの保育現場での経験がつながっています。

「どんな保育がしたいのか」がこれまでのキャリア、これからのキャリアに

「保育を通して、自分がやってみたいな、チャレンジしてみたいな、楽しんでみたいなと思うことに向き合うことってすごく大事だと思う」という雨宮さん。

日常に追われて目の前のことを優先してしまいがちですが、「何がしたいのか」に目を向けることで、自分が楽しめ、輝けることにつながっていくのではないでしょうか。

大切なこと(自分がやってみたいと思うこと、大切だと思うことなど)を考えられる時間や場や、そういう気持ちを大切にしてくれる環境に出会えるとより良いなと思っていて、それをどう探していくか、もしくは切り開いていくかが、自分らしく自分のキャリアを楽しむポイントなのではないかと、雨宮さんは考えます。

石橋さんのお話「輝いた大人を支えるためにグローバルキッズが取り組んでいること」

社長としてグローバルキッズ全園をまとめる石橋さんには、保育士が幸せに働ける社会に向けて注力している企業としての取り組みをご紹介いただきました。

信頼を積み上げていきたい

グローバルキッズは東京都で今いちばん多くの子どもを預かっている会社です。
東京都はここ3年ほど毎年260園ぐらいつくっていて、グローバルキッズでも今年は22施設をオープンさせました。

しかし、来年以降は状況が違います。今の年間の出生数は90万人ほど。
待機児童が減ってきて、保育園をどんどんつくるという状況ではなくなってきているからです。
すでに、一部の園では定員100%に満たないようになってきています。

「保護者が保育園を選ぶ時代がすぐそこまで来ていると感じています。そういった中で考えなければならないのは、保護者、園児、社会に選ばれること」(石橋さん)

グローバルキッズのビジョンである「2030トリプルトラスト」とは、2030年までを3つのフェーズに分けて3層の信頼を積み重ねていき、職員と親子と地域に最も信頼される存在になりたいとの思いを表しています。

1人ひとりが輝いた大人に

20代の時から先輩として相談にのったり、グローバルキッズの成長を見守ったりしてきた石橋さんが、中正さんから社長のバトンを渡されたのは2年前。

石橋社長のもと、グローバルキッズは現在、保育園や学童など166施設を運営しながら、保育園設立のサポート事業や、150園と提携して企業内保育を代行する事業、ベトナムでの保育、発達支援施設など、さまざまな事業を展開しています。

「信頼を積み重ねていくためには、まず働いているみなさんに選ばれるような会社にならなければなりません」と石橋さん。
職員専用のアプリで本社からの情報や各園の報告が直接見られるようにするなど、オープンなコミュニケーションも大切にしていきたいそうです。

「一方で、子どもたちの未来のためには、職員さんが輝いていなければ。働いているみなさん1人ひとりが輝いた大人になってほしいなと思っています」(石橋さん)

インスタグラム漫画化 公開審査会★


グローバルキッズは保育の様子をインスタグラム(@global_kids_)で公開しています。
日々の保育の中で起こる保育士さんの体験談を漫画化したものが好評で、12万人のフォロワーがいる人気アカウントです。

会場には、一般の方から公募し選出した漫画のストーリー6作品のうち、A・B・Cの3つのラフ画が掲示されていました。今回、参加者が選んだ作品は「C」の作品で、じゃがいもを「がじゃいも」と言い間違えてしまうという愛らしいエピソード。この作品を漫画化したものが、現在インスタグラムで公表されています。

質疑応答

ここで、保育士BOOK代表の花村が質疑応答を行いました。

Q:埼玉県から来ました。公立園で働いています。もっと働きやすく、給料面も充実していい職業なのかなと思うので、少しでも改善してもらえたらいいなと思いながら聞いていました。保育士をやめてしまう人もたくさん見てきましたから…。
A(中正さん):今日お話した国の会議でも、どう待遇をよくしていくかという議論は出ています。保育の仕事は長時間勤務。すべての時間帯で本当に保育士が必要なのか。そういった課題が整理されつつあるところ。尊い仕事なのだということを、私たちも、もっと世の中に訴えていきましょう。待遇・処遇・地位向上にはこれからも取り組んでいきます。

セミナーはこれで終了。この後は、登壇者とも交流できる参加者同士の懇親会。また、希望者は会場の隣にあるグローバルキッズ園の見学ツアーに参加しました。


おまけ:お話の途中、赤ちゃんを連れたお母さんが会場を出ようとするところを、中正さんが「大丈夫ですよ」と声をかける場面も。
お母さんは、その後も会場のうしろでお子さんを遊ばせながらセミナーに参加されていました。
ちょっと泣いたりもしましたが、赤ちゃんはニコニコと愛想を振りまき、ご機嫌でした。

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