ジャーナル
2020.07.07保育園レポート
親子支援のフォローで保育士と保護者の対応トラブルはほぼ皆無の「ウイズブック保育園」 本部スタッフに聞きました!
📕 参考サイト
保育士の90%以上が抱える悩みトップ10
保護者とは日々の送り迎えなどで深くかかわる存在です。
よって付き合い方に不安を持つ保育士がいるのは当然といえます。この保護者対応について、保育士への不安を軽減してくれる研修や支援制度が整っている保育園があります。
そこは「ウイズブック保育園」です。保育園を運営しているのは、株式会社アイ・エス・シー。この本部と連動するNPO法人「子育て学協会」でチャイルドファミリーコンサルタントとしても働いている佐野佑希子さんに、保育士をフォローする体制や研修内容などについてお話しを伺いました。🎤
子育て学協会について教えてください😊
子育て学協会は設立母体でウイズブック保育園を運営している株式会社アイ・エス・シーとともに、子育てに関わる保護者や人の成長と豊かな心と言葉を持つ子どもたちの育成を目指しています。その一環として、保護者向けの子育て学講座などを行っています。また、子育ての専門家「チャイルドファミリーコンサルタント」を養成する講座などもあり、活動は多岐に渡ります。
この子育て学協会が行っている保護者向けの講座がウイズブック保育園で働く保育士の保護者t対応に役立っていると聞きました😄
保育士さんの中には、保護者との関わりに不安を持つ方がいらっしゃり、特に新人さんはその傾向が高いといえます。そこでパパママを始め、子育てに関わる方向けの講座を保育士の学びとして活用しています。
具体的にどういった内容なのでしょうか?😮
「保護者支援・対応実践」のような保護者はどういうコミュニケーションを取られるとうれしいかなどです。また保育士は、どうしても普段の保育の中でお子さんに意識がいってしまうので、お子さんだけでなくご家族全体の状況を見ていくことをレクチャーします。保護者支援の講座は、月に6時間程度行います。約5カ月のプログラムで、勤務時間外ですが無理のない範囲で勉強会を行っています。
例えば子どもに気になる行動があったとします。その時に子どもにだけ目を向けるのではなくて、周りにいる家族にも目を向けましょう、と伝えています。保護者はママだけではありません。パパやおじいちゃん、おばあちゃんなど家族全体に目を向けます。その上で子どもが気になる行動を起こすのは、お家での過ごし方が少し変わったのかな?大好きなおじいちゃんおばあちゃんと会えてないのかも?などと想像し原因を紐解いていきます。こうかも?ああかも?と様々な「かも」を考えていくことで、保護者に寄り添った支援に繋がると考えています。
あくまでも根底にあるのは「家族があってのお子さん」です。保育士は家族とともに子育てを行っていくもの。子どもの状況を考えて「そういえばお父さんがずっと出張でいないと聞いた」など、ご家族の状況をある程度インプットしておきます。その上で「パパが出張でいつもよりママが大変かもしれませんね。しんどくなったりしていませんか」など丁寧に問いかけます。ご自身でも言われて初めて「そういえば」と気づくことが多いそうです。
保育士さんたちは研修を受ける前と後では違いがありますか?😃
そうですね。今までと心持ちが変わる方が多いと感じます。プログラムを終えるとアンケートを取ります。その時のある保育士の回答例として「今までは学校で習った事と、実践が結びついていなかった。でもこの研修を受けることによって子どもの発達について理解できたし、保護者の生活スタイルに思いがいくことで保護者との関わりに余裕が生まれた」「今まで学んできたことがより理解できるようになり、保育に自信が持てるようになった」などの声がありました。また、お子さんを持つベテラン保育士からは「もっと早く知りたかった!」と切実な声が寄せられることもあります。
保育士のみならず子どもたちとその家族も子育て学協会は支えているんですね。
保護者も保育士も一緒に育てば、結果的にトラブルは減ります。おかげさまでウイズブック保育園では、保護者をケアしなければいけないほどの保護者トラブルはほとんどありません。
ウイズブック保育園は働きやすい環境が整っていると伺いました😌
持ち帰り仕事はありませんし、残業もなるべくしないで済むような方針にしています。また保育士自身の時間を大切にしています。オリジナルの絵本📗を使った保育を行っていますが、子どもたちの五感を刺激して、子どもたち自身がやってみたいという気持ちを大切にしています。子ども達の自発性を大切にし、こちらから押しつけない保育を実践しています。
例えば保育園を飾り付けることは、果たして子どもたちのためになるのか。必要以上になくても良いでしょうと、私たち考えます。保育士が作ったものばかりで保育園を飾るよりは、子ども達の作品を丁寧に飾った方がよっぽど子ども達のためになると考えています。あくまでも子ども達のためになることを中心に、バランスよく保育に時間を使うようにしています。
有休も代休もとりやすいですし、借り上げ社宅制度もあります。手厚い研修やフォロー体制があることで保育士さん自身が安心して働ける環境が整っていること。それは私たち本部にいる人間にとってはとても大事なことですから。