ジャーナル
2020.04.22保育園レポート
これぞ最先端のICT保育園 茶々そしがやこうえん保育園に潜入!

こどもの可能性を広げる次世代の保育の姿
2017年、都立祖師谷公園の敷地内に誕生した、茶々そしがやこうえん保育園。こどもを必要以上にこども扱いせず、同じ人間として対等に接する「オトナな保育園」というコンセプトのもと、ICTを活用した保育活動、お洒落なカフェの併設など斬新な取り組みを実践している。 ここの特徴的な設備は、白色無地の壁面に囲まれた「クリエイティブルーム」。よく見ると壁片面がホワイトボードで、自由に文字や絵を描けるようになっている。今、こどもたちは、そのクリエイティブルームで、壁に映写された平昌五輪のスキー台の動画を見ながら、タイミングを合わせてジャンプ中。 「実は、園児とのオリンピック・パラリンピックの話が発展して、パラアイスホッケー日本代表上原大祐選手が来園したのです。それからみんな五輪競技に興味をもってしまって(笑)」 実際に日本代表アスリートがやって来たというのも驚きだが、プロジェクターやタブレット、スマートフォンなどのICTデバイスを、五輪という世界的なイベントを体感するツールとして活用するクリエイティビティに脱帽する。これがICT活用で広がる保育の姿なのか。 ほかにもこの園では、自分の好きなものを箱に入れて持参し、みんなの前でプレゼンテーションを行う「Myボックス」。写真を見て園児が何に気がつくかを拾いながら進めていく「Myペインティング」などの活動を実施。Myペインティングでは園児が描くゾウの背中に毛が生え、果実には粒があり、面白味のある作品に仕上がる。こういった活動はアクティブラーニングにもつながる取り組み。 「プレゼンテーションにしてもアクティブラーニングにしても、表現をするというところに注目しています」と語る最上氏。 ICTツールはあくまでもツール。こどもをきちんとひとりの人間として接することを主軸に置き、こどもたちが自由にクリエイティブな力を発揮できる環境を用意することが、次世代の保育の姿なのかと感じることができた。




