内閣府が推進している「子ども・子育て新支援制度」。「量」と「質」の両面から子育てを社会全体で支えるというものですが一例として、認可、認証保育園などの普及が進んでいます。その結果、保育園の数は増加の一途をたどっています。
とはいえ、特徴のある保育園も数多く登場しています。これは、これから保育園で働こうとしている求職者にとっては追い風でしょう。なぜなら、働く場所の選択肢が増えるからです。そこで今回は、ユニークな保育を取り入れている保育園を紹介します。
▼内閣府 子ども・子育て本部
https://www8.cao.go.jp/shoushi/index.html
*参考サイト
絵本の読み聞かせを特徴としたユニークな保育園

絵本が好きで読み聞かせが好きな人に、ぜひおすすめしたい「ウィズブック保育園」。株式会社I・S・C(アイ・エス・シー)が運営している認可・認証・小規模保育園です。
社名のISCは「Infinite Stage for Chidren」の頭文字からとっています。意味は、「
すべてのこどもには無限の可能性がある」。これは社名の由来であるとともに、ウィズブック保育園のコンセプトになっています。会社の代表を務める山本直美さんは
幼稚園教諭を経た後、数多くの子育てに関する書籍を出版したり新聞に連載を持つなど子育ての専門家です。
園の最大の特徴は、
オリジナルの絵本を使った「ウィズブックプログラム」を保育に取り入れていること。結果重視の一斉保育ではなく、園児の探求・成長の兆しに寄り添う時間をモットーに「絵本の読み聞かせ」「言葉かけ」「体験活動」を軸にした保育を実践しています。それでは、流れを紹介しましょう。
保育園と幼稚園の良いとこ取りのような園

まず始めに乳児クラスは朝のおやつが終わってから、幼児クラスは自由遊びが終わってから絵本の読み聞かせをスタート。オリジナルの絵本は、子どもたちがやってみたいと思えるような工夫を随所に凝らしています。例えば絵本に亀が出てきたら、その後別の場所で実際の亀を登場させて
絵本からの想像を遊びにつなげるなどです。これが「体験活動」です。
子どもの想像を遮らずにプロセスを楽しみながら遊び、絵本の世界から体験活動を導くという狙いがあります。
また何よりも「言葉」を大事にしている園なので、保育士は子どもたちの様子や感じた成長を丁寧に言葉にして伝えます。これが「言葉かけ」です。さらに遊びにも特徴があります。それは
「四象限(動⇔静×外⇔室内)」のバランスを大切にすること。遊びが偏らないように1か月のスパンで、保育士が組み立てます。
「すべての子どもには無限の可能性があります。私たちはそれを引き出し
その子らしさと自ら伸びるチカラを育みます」という保育理念は、
保育園と幼稚園の良いとこ取りのような園です。
研修制度が充実している、業務時間内扱いなので給与に影響がない

研修制度がしっかりしているところも、ウィズブック保育園の大きな魅力です。同園では年間を通して対象やテーマを分けた研修を、
選択式受講型や動画視聴型などさまざまな形で実施しています。研修は業務時間内扱いなので、給与に影響がないのもうれしいですね。研修の具体的な内容としては「職務グレード別、保育のスキルを学ぶ研修」「WithBookプログラム習得に向けた研修」ほか、バラエティに富んでいます。個々のレベルに応じた研修が充実しているので、
保育のプロとしてしっかり勉強したい意欲の高い保育士さんには特におすすめです。
また運営元の株式会社アイエスシーの関連団体「NPO法人子育て学協会」は、
保育士だけでなく保護者向けの講座も開催しています。講座の種類は数多くあるので、ブランクのある保育士さんのブラッシュアップにも最適です。
年間休日は業界のトップクラスを誇る

さらに同園は、
年間行事は比較的少ないのも魅力です。行事が多いと壁面制作などの負担が大きいですね。でも、ウィズブック保育園では壁面制作はありません。しかも
年間休日は125日あり、業界でもトップクラスを誇るレベルです。持ち帰りの仕事はなく、休憩時間に仕事をすることもないといいます。
保育士のメンタルヘルス面も、充実のサポートです。園で起きた問題を一緒に解決できるような体制も整っています。例えば保育園運営の支援をするスーパーバイザーが週1回、担当園の支援を行います。さらに保育指導担当者もいて、こちらも保育に関する相談や助言なども行ってくれるので心強いですね。
給与は頑張り次第で上がる「職務グレード制」を導入

働く上で、最も気になるのは給与でしょう。ウィズブック保育園は「
職務グレード制」という独自の給与システムを導入しています。これは、
経験と頑張り次第で昇給が可能になるシステムなので長く働きたい人にはピッタリです。また
残業もほとんどなく、休みもしっかり取れると評判です。
借り上げ社宅や時短勤務もある

借り上げ社宅制度も充実しています。通勤に1時間以上かかる首都圏在住の保育士や、東京や神奈川などで働いてみたいと考えている人が対象です。地方在住の人も検討の余地がありそうです。一例として東京23区内に住みたいと考えた場合、
最大で8万円の家賃補助が出るのだとか。休日もしっかりとれるので、仕事とプライベートを充実させたい人にもおすすめです。
さらに育児休暇も取りやすく、子どもが小さい間は時短勤務も可能。仕事と育児を両立させたい働くママさんにも嬉しい制度が整っています。定年制度もなく、長く働けるのもうれしいですね。同園では、最高年齢70歳の保育士さんが元気に働いているそうです。ウィズブック保育園は現在、東京を中心に神奈川と名古屋に21か所の保育所を運営しています。小規模園が多いので、アットホームな雰囲気も魅力ですよ。
まとめ

いかがでしたか。ウィズブック保育園の特徴をまとめると
- ・オリジナルの絵本を使い、読み聞かせを保育に取り入れている
- ・保育園と幼稚園の良いとこ取り
- ・研修制度が充実しているのでブランクのある保育士さんも安心
- ・給与は職務グレード制を導入
- ・残業はほとんどなく休日も多い
- ・借り上げ社宅制度がある
- ・首都圏を中心に展開中
- ・小規模園が多くアットホームな雰囲気も魅力
絵本が好きならおすすめのウィズブック保育園。保育のスキルはそれほど重要ではないそうなので、むしろこれからもっと成長したいと考えている保育士さんにぴったり。さらには、ブランクがあり復職に躊躇している元保育士さんや、未経験でもゆくゆくは保育の仕事がしたい人にもぜひ検討してほしい保育園です。チャレンジあるのみ!
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