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ジャーナル

2020.08.16保育園レポート

【インタビュー】多様性を認めて助け合う「ケンパの保育園」の魅力とは?

『民族・国籍・宗教・文化・発達・障害、様々な違いを認め合い助け合う笑顔のコミュニティ』を未来ビジョンとして掲げ、ダイバーシティ、インクルーシブ教育・保育の提供を行っている、特定非営利活動法人 ケンパ・ラーニング・コミュニティ協会の運営する『ケンパの保育園』。
武田幸子(たけだ ゆきこ)先生 事務局所属 12年目
日堂愛水(ひどうあみ)先生 横浜市港北区:高田園所属 4年目
桑野彩(くわのあや)先生 大田区:西馬込園所属 2年目
今回は3名の先生にインタビューをして、ケンパの魅力や働きたいと思ったきっかけ、ケンパらしいエピソードをたっぷりお話していただきました。子どもたちだけでなく先生たちも個性を活かし合って輝く、豊かな現場の秘密を探っていきましょう。

ケンパを選んだきっかけは?

幼稚園、子ども向け劇団、ワーホリといった職歴を経て「外国の方と子どもに関わる仕事がしたい!」と思い、当園に入社しました。ケンパでは保育園の担任から施設長、今は事務局で人事担当と、様々なポジションを勤めてきました。
就活中、地元の園にピンと来なくて悩んでいたとき、HPでケンパを知りました。インクルーシブ教育との実践と、大好きな英語に触れられる環境が魅力的だと感じ、ケンパを選びました。
元美容師ですが、憧れだった子どもに関わる仕事につこうと独学で保育士資格を取得しました!海外に興味があったのと、少人数で保育ができるのが良いなと思いケンパを選びました。

実際に入社してみてどうですか?

ケンパはとても自由な保育をしていますし、社風も自由です。保育における「これをしなければ」の枠がありません。子どもたちと過ごすなかで「こういうのをやってみよう」「これは子どもが喜ぶかな?」と考え、自由に提案をしていく園です。 例えば、遠足の行き先を子どもたちと決めた事や、イベント内容を子どもたちの意見を参考に決めた事もあります。土曜保育の日にみんなで新しい公園を探しに行ったり、「電車に乗りたいね!隣の駅まで行ってみよう!」と活動を決めたり。固定概念から離れた自由な保育を実践しています。
横断歩道では元気よく ”handsup!” と手を上げるなど、普段から英語を自然と取り入れています。園舎も職員もアットホームで、少人数保育らしく子ども一人ひとりにゆっくり目を向けられる環境です。
人間関係がとてもいいので楽しく仕事ができます!私はまだ2年目ですが、やってみたいことを相談しやすく、先輩からも「じゃあこうしてみたら?」と色んなアドバイスをもらえる職場です。

インクルーシブ保育の取り組みについて教えてください。

日常の中に異文化の人がいるのが、スタート当初から変わらないケンパのありかたです。オムツかえやご飯といった日常の保育を、外国人の先生が一緒に行っています。なかには日本の保育士資格を取得した先生もいます。最近はしょうがい者雇用の方も入社し、職員年齢性別問わず、様々な職員が働いています。
しょうがいを持っている子も、国籍が違う子もいますが、子ども1人ひとりの個性や特性を見て、個人案を作っていくのは、どんな子相手でも変わりません。私だけでなく、どの先生も「子ども一人ひとりをちゃんと知ろう」という姿勢を大切にしています。

「インクルーシブ保育」を実際に行っているエピソードを教えてください。

年に数回「LUNCH TRIP(ランチトリップ)」を実施しています。子どもたちに様々な国の文化や食事を知る機会を作りましょう、ということで数年前から始めました。フランスならフランスパン、ベトナムなら生春巻きといった風に、食育にも配慮した各国のグルメが並びます。ネパール人の先生がおいしいカレーを作ってくれたこともありますよ。

日々の保育はどんなことを実践されていますか?

子どもたちは0歳、1,2歳、3,4,5歳の班に分けて保育しています。枠組みは柔軟で、例えば0歳でも発達の早い子は様子を見て1,2歳の班に入れることもあります。
インクルーシブ教育にも通じるのですが、子どもは1人ひとり違う存在。「この時期はイヤイヤ期」のような一般論を脇に置いて、「この子はこうやってアピールしているんだね」とその子自身に向き合うようにしています。
すぐに手を出さず、見守りを大事にしています。例えばお散歩に一人だけ行きたくない子がいる時は、「じゃあお留守番でもいいよ♪」など声掛けして先に行ってみたり。行きたくない子はその子のペースがあるけれど、他の子もお散歩に行きたいのに待ってくれている。どちらも尊重するように、先輩に相談しながら取り組んでいます。

在籍されている保育士さんが7ヵ国!多国籍な環境ならではのエピソードを教えてください。

日本とのカルチャーギャップは学びになります。私自身はイスラエル出身の先生のご縁で、イスラエルへの研修旅行を企画実施しました。児童発達支援センターと保育所が併設されている施設を見学し、さらに後日、現地を案内してくださった大学教授が来日して勉強会をひらいてくださいました。

多様な職員が集まる職場ですが、意見がまとまらない事はありますか?

もちろん文化や価値観の違いから、職員のあいだでも様々な考え方が出てきます。まとまらない時は一度ベースに立ち返って、「子どもにとって一番なのはなんだろう?」をキーワードに考えていきます。

ミーティング(以下MTG)はどのように行われているのですか?

班でそれぞれのMTG、班長・主任のMTGなどがあります。園内でのMTGが多いですが、法人内で役職会議や、新卒同期を集めた研修なども実施しています。

職員の仲が良いとのことですが、普段はどんなコミュニケーションをとっているのでしょうか?

お休みの日に行った場所とか、趣味の話とかなど、ちょっとしたスキマ時間に話しています。色んな経歴や立場の職員がいるので、お互いのことを分かりあう時間を楽しんでいます。
先輩によく相談しています。「今日ダメでした~!」って(笑)。先輩は子どもたちを楽しませるレパートリーが豊富。例えば、子どもが行動をしてくれないとき、博士っぽく指メガネを作って「チェックいきまーす」なんて言ったり。そういう技を、私もどんどん真似しています。

プライベートも充実した先生が多いケンパ。お休みについてお聞かせください。

「担任一人」ではなく、班ごとに子どもたちを保育をしているので、お休みを取りやすい環境です。先生同士の仲がよく、みんなお互いの趣味や事情を知っているので上手にシフト調整しあっています。私も行きましたが、海外旅行が好きな職員も多いですね。
私は音楽が好きなのですが、2月の忙しい時期にフェスに行きたいと相談したとき、快くシフトを調整して貰えました。その他にも人生初の海外旅行も行くことができて、ずっと憧れていた夢が叶って嬉しかったです。
帰省の時期に声をかけてもらえるのはもちろん、普段もお休みをしっかり取れる職場です。友達と一緒に遊んだり、趣味にでかけたりと楽しんでいます。

新卒へのフォローはどのようなものがありますか?

人によって得意やできることが違うので、先生のペースに合わせて園内で経験を積んでもらいます。法人全体の新卒同期を集めた研修なども行っています。最初は不安かもしれませんが、チームで子どもたちを見ているので、安心して仕事に慣れてくださいね。

保育現場で感じる「やりがい」を教えてください。

「昨日まで立てなかったのに立ってる!」「自分でズボンをはけたね!」そんな感動を保護者や仲間と分かち合える、保育士という職業はすごいな、面白いなと思っています!
子どものレスポンスが楽しいです!アプローチをちょっと変えてみるだけで、子どもの反応がガラっと変わったり。下準備を重ねた遊びに夢中になってくれると「やった!」と思います。

ケンパはどんな保育士さんが向いていると思いますか?

「色んな事に挑戦したい」、そんな人がケンパに向いていると思います。
当園は色んな人がいる環境。色んなことを「楽しい!」とポジティブに受けいられる、スポンジのような人がぴったりです!
柔軟に皆の意見を吸収できる人ですね。多様性のあるケンパだからこそ、いろいろな視点やアドバイスがいっぱい。やりたい事を相談すると皆協力してくれますよ!
ケンパ保育園の先生方、インタビューありがとうございました。
先生方、柔和な雰囲気で新しいことや、自分と違う意見でも楽しむ柔軟さを感じました。
何より子ども達、一人ひとりに丁寧に向き合う姿勢が共通していて素晴らしかったです。
実際にどんな保育園か、園見学で感じて確かめてみてくださいね!ケンパの保育園 ホームページはこちら!