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ジャーナル

2023.06.14インタビュー

小鳩グループ 代表 山本 育子さんインタビュー『座学と実践のPDCAを体感できる保育園』

さいたま・東京エリアで19施設を運営している「小鳩グループ」。様々な研修を通じた人材育成、また、それによる保育の質の向上に力を入れている小鳩グループの山本育子代表にお話を伺いました。

専門職になってからもしっかり「学び」を支援

小鳩グループでは、3年ほど前から「人材をしっかりと育て、保育の質を向上させること」に重点をおいています。単に「子どもが好き」「楽しい」という保育にとどまらず、保育技術・保育の質を向上させていくことが、保育士自身にとっても、この仕事の意義を自覚しモチベーションを高めていくことにつながると考えているからです。それこそ養成校で学ぶような基礎的なところから、実際の仕事を通して学び直すということもしております。

専門「講師」と専属「保育チーム」の両輪による研修

まず座学の要となる講師を招き、本部にベテラン3人の保育チーム(保育の質の向上委員会)をつくりました。この「講師による座学」と「保育チームによる施設巡回時の助言・指導」の両輪で、施設長研修、主任者研修、初任者研修‥‥と段階づけて研修スケジュールを組んでいます。先生たちにとっては研修が増えて大変だったと思いますが、1年経った頃から「学びの時間は無駄じゃない」「学んだことを保育に生かそう」という意識に変わっていきました。

研修は楽しく、充実したもの

今では「この研修で何かを得よう」と目をキラキラさせて参加してくれています。子どもの主体性を大事にし、自己肯定感を高めるために、人的環境・物的環境をどのように整えるかという理論的な保育ができるようになりつつあります。「選択肢のある保育環境では子どもの目の輝きが違う。遊びに対する意欲が違う」「環境を変えたら子どもの動きが変わった」。こういった言葉が保育士たちから自然と出てくるようになりました。

研修の充実が保育士一人ひとりの成長に

こうした研修の中で出てくる「学び」と「気づき」は日々の保育の中で生かされています。それが満足感へとつながり、保育士たちから自発的に意見や提案が出てくることも増えました。研修を充実させてきた結果が、自分で考え意思を人に伝えることができる大人へと、一人ひとりの成長につながっているのかなと思います。

地域の子どもたちの育ちを支える保育の専門家へ

小鳩グループが大事にしているのは、ただ施設の中で保育を行っていくだけでなく、地域社会において広義に渡って「子どもたちの育ち」を支えていくこと。そのためには、保育者が保育の専門家として地域の児童福祉に貢献できる人材にならなければなりません。そこに力を入れることが、今後、少子化が進んでいく中でも“選ばれる保育園”であり続けることにつながっていくのではないかと考えています。

『保育士って、こんなに素敵な仕事』

子育てには必ず壁があります。そんなときに「子育ての楽しさ」を伝えることも保育士の大切な仕事のひとつ。親だけに子育ての責任全てを負わせないで、地域社会あるいは国全体が子どもを一人の個人として重んじ育てていくという考え方が求められているのではないかなと思います。保育士は、日本の将来、世界の将来にも関わる大変重要かつ、やりがいのある仕事です。「保育士ってこんなに素敵な仕事なんだ」と思ってもらえたらいいですね。

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