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ジャーナル

2023.07.05インタビュー

みやけ保育園 園長 時枝 亮仁さんインタビュー『100歳まで生きるを受け入れれば、変化を楽しめるようにもなる。』

福岡県福岡市南区のみやけ保育園で「見守る保育」などを取り入れて保育運営に携わる時枝園長先生に、保育士BOOK発行人の花村がインタビュー。独自の視点から、みやけ保育園と時枝園長先生の在り方をご紹介します。

「1年後は違うことをいっているかもですが、その点はご理解いただきたく。(笑)」

「子どもたちも環境も変化しているので、1年後は全く違うことを言っている可能性がある。その点をご理解いただいた上で話をしますね。(笑)」このように前置きする、時枝先生の在り方には照れ隠しの向こう側に、真摯さと誠実さをいつも感じる。過去の価値観、過去の“べき論”を子どもたちに押し付けるのではなく、柔軟に子どもたちの変化や職員さんの変化を受け入れようという「在り方」がとても好きだ。

この子たちが100歳まで生きるとすれば、小さなことは小さなこと。

この上で、保育のアプローチ・方法論以上に「子どもたちの変化や職員さんの変化」あるいは「想定外」を受け入れ面白がる度量をどれだけ広げられるかを楽しんでおられるのでは。「こうあるべき、これがいい」と強く持ってしまうと縛りになり、フリーハンドだと方針や指針がブレてしまう。まるで禅問答のような世界で、ありきたりの正解に浸らずに保育に関わっておられることから説得力のある言葉が生まれるのだろう。

変わっていないけど変わっている。小さな変化に気づけるようになる。

みやけ保育園を引き継がれたときにはそれまでのやり方に変化を加えようと様々な取り組みを行われたようだが、時を経て実際には以前と同じような言葉がけや子どもたちへの関わりも増えてきたように一見感じるとのこと。しかしながら、その中でも「ちょっとした違い、ちょっとした発見が見えるようになったときに、あるいは子どもたちがそんな中でも逞しく成長しているところを見るときに『それもあり、これもあり』と思えるようになってきた。」と時枝先生。

「人は環境によっていかようにも変化する!?」

園長になる前には、「この職員さんはなんでこんな言い方をするのだろう?言葉がきついな。なんでこういった関わり方!?と感じることもあったりなかったり。でも、それはその職員さんの本質ではなく、環境がそのようにさせてしまっていることもあるだろう。」と時枝先生。現在は保育補助を7名採用して保育士を子どもへの保育に集中させたり、といったように職員さんの働く環境を整えている。

『子どもたちがしなやかに育つ保育園』

ここまでお話を伺って、みやけ保育園が掲げる保育理念と時枝先生の「在り方」の繋がりを改めて体感するに至る。「柳のように折れないしなやかさを持って、太鼓や三味線の弦と同じようにわざと緩めに張るように、臨機応変に対応できる力を持ち、どんな小さなことでも社会貢献のできる人に育っていることを強く願っています(保育理念)」そのように「自分自身が在ろう」と園長先生が「在り続ける」ことがみやけ保育園の核となって子どもたちや職員さんの柱となっていくのだろう。

『あと何十年も生きるんだから』いろんなことを体験すればいい(笑)

「保育園にいる間は悪いこともいいこともどんどん経験すればいい。そんな子どもたちにムキにならずに笑って応じられるように、楽しみながら保育に関われるように環境をつくるのが園長の仕事」と時枝先生が言い切ったかどうかは定かではないが、私自身はそのような言葉を感じた。「園長は無力」と言いながら、どっこい一番しなやかで臨機応変な対応力で優しく園を見守る、照れ屋の時枝先生の魅力が溢れる「禅問答のような」インタビューが心地よかった。

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