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ジャーナル

2023.10.11インタビュー

大井保育園 園長 緒方拓郎先生インタビュー『保育園の主役は誰だろう!?』

「『子どもが主役』は当然ながら、保育士、調理師、事務員などみんなが主役だと思うんですね。」そう、きらきらした瞳で語るのは長らく現場を経験して新たに大井保育園の園長になった緒方先生。「子どもの頃に見た漫画でいろいろなことに悩みながら『保父』さんという仕事についた主人公がいて、ああ、こういった仕事もあるんだなと。それから保育士を目指して、保育士になって、経験を積んで今の役割につながりました。既存の枠組みにとらわれずに、『自分だったらどうしよう?』と考えて保育環境をみんなでつくっていく保育士という仕事、あるいは保育に関わるという仕事の魅力を、学生さんや職員にも体感してほしいんです。」

例えば『運動』ひとつとっても自由度はとても高い

「『体を動かす、運動をする』という環境設定ひとつでも奥深いんですよ。大前提として安全を確保することはもちろんですが、その上で、子どもたちにとって必要な発達の基礎や段階に沿った環境の提供はいくらでも工夫できます。たとえば、かけっこひとつにしても工夫が無限にありますよね。子どもたちの発達段階によって足が速い子もいればのんびりした子もいる。一周走って一番だった子のスタートラインを少し遠くにして、多めに走ってもらってもう一回競走する。といった形で創意工夫しながら環境設定するほうが、子どもたちは変に劣等感をもつことなく楽しんでめいっぱい走ることに喜びを感じてくれたりするわけですね。」

愛情と手をかけることは別物

「もちろん、子どもたちは大人が思ったようには動いてくれないし、考えてくれない。一人ひとりの発達や個性も違うのでその辺を考慮して、先生としては我慢も大事ですよね。自分が意図した環境設定をしたけれど思い通りにいかない。日常の生活だって必ずしも想定通りにいくとは限りません。でも、それさえも楽しみながら子どもたちの成長を見守る中で、たくさんのヒントを子どもたちが与えてくれると思うのです。それをキャッチして、いかに料理していくか?あるいは自分の発想や経験、学びをどのように子どもたちの環境設定に活かしていくのか?といったことも、この仕事の醍醐味だと思います。」

そもそも保育には正解がない。だからこそ考え方を変えて日々の保育を面白がってほしい

「安全面の確保や個別配慮など当たり前のことはもちろん前提となりますが、そもそも子どもたち一人ひとりの発達や個性が違うので『これが保育の環境設定の正解!』なんてことはなかなか言い切れません。子どもたち自身がクリエイティブな存在なわけなので、保育に関わる職員たちもクリエイティブに既存の環境設定の手法を超えて様々な試行錯誤をしたっていいわけです。『こうしなくてはいけない』側から『こうしたい・こうしたらどうだろう』という主体的な立場に変わることで、子どもたちに対しての関わり方も変わると思いますし、何よりそんなふうに保育を楽しんでいる大人を見て、子どもたちの心もさらに動いていくと思うんですね。学校で学んだことを知識として持っていることは大事ですが、最前線で子どもたちと関わっているのは私たち現場の職員なので、保育士も調理に関わる職員も事務のスタッフも自信を持ってトライアンドエラーをして、『これが今の保育環境設定の先端だ。』くらいの気持ちで保育を楽しんでくれると僕はとっても嬉しいですね!(笑)」

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