VEVO:保育士はこどもと向き合う職業だけど、それ以上に事務作業にかかわる時間が本当に多いんだ。そこで事務負担を軽減して保育の質を上げたいと思って作られたのが保育園の管理システム「Child Care System(CCS)+Pro」。クマをモチーフにしたロボットのボクの名前はVEVOで、そのCCS+Proの一部なんだ。social solutions社と群馬大学理工学部が組んで開発したんだよ。スマホやPC、タブレットと連動して、Wi-Fiを使って情報を送信するデバイスになるのが主な仕事なんだ。ボクは重さが約12kgあり、手や足が動くわけではないので、園内のあちこちを歩くというよりもエントランスに立って園児を見守るというイメージ。たとえば、朝や夕方、ボクに専用のキーホルダーをかざしてもらうことで登降園をチェックし、それまで保育士が行っていた煩雑な保育料の計算をコンピューターが自動計算するなど、保育士の事務作業の軽減を目指しているんだ。
“保育ロボット”というと、ボクがこどもたちといっしょに遊んだり、保育士の代わりにこどもの世話をする……などと想像するかもしれないけど、残念ながらそれはできない。保育の主役はあくまでも保育士。ボクは保育士の仕事をサポートするロボットで、さまざまな負担を減らすことが役割。結果的に保育士が「働きやすくなった!」と感じてくれればいいな。