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ジャーナル

2023.07.05インタビュー

株式会社ちゃいるどらんど 代表 大木 俊則さんインタビュー『この“地域”にとって必要な保育福祉はなんだろう?』

『この“地域”にとって必要な保育福祉はなんだろう?』そんな想いから、認定こども園、児童発達支援事業所、小規模保育事業所、企業主導型保育と“地域”に必要な施設を立ち上げてきた大木代表に話をきく。

「地域のニーズは10年単位で変わってきます。国や行政の方針を見ながら考え準備していくことも大事ですが、地域の方々の声に耳を澄ませて、『どんな資源や機能が必要とされているのか?』を考えていくことも大事だと思います。」

ひとつの保育施設の質を上げることももちろん大事だが、地域にとって必要な資源や機能を面として考えていく経営者も求められる中、大木代表のお話には学びが多い。

そもそもなぜこの事業を!?

「私は、幼少期から学生時代『モノ』を作ることが大好きでした。大学も理工系に進学して建築会社(ゼネコン)に就職。 仕事は主に区画整理事業・公共下水道工事・公園・防波堤工事など、社会のインフラ整備事業に携わってきました。その後、営業職となり老人介護施設・保育園などの施設営業担当者として建築部門に在籍しながら建物ノウハウの経験を積みました。施設利用者の利便性・働く職員の動線・そして何よりも乳幼児中心の建物にするために何が大切かを現場で学ぶことができました。 自ら学び成長した経験や同志たちとの絆から得たものは人生の宝物になりました。 私はこの経験から『子どもたちが自ら学び、安心して友だちと楽しく過ごす』施設をつくりたいという想いが募り、24年間勤めた会社を退職して認可外保育園を開設しました。」

療育事業や定期預かり事業も。

仙台市から選定された『定期預かりモデル事業』や2年目となる『児童発達支援・保育所等訪問・放課後等デイサービス事業』も立ち上げた背景を伺う。

「地域の中の“地域”の保育園。“地域”に必要なもの。特に子育てに必要な機能を“地域”に生み育てていくと、街自体が育っていくと思うんです。地域にとって保育園は資源であり、少子化であっても多様な子育て支援が必要な時代になってくる。そこに応えていくことが大事だと思います。」

多様なキャリアも大事になってくる!?

多様化する施設や支援の形態に伴って、専門職の多様性も重要になってくると大木代表。

「子どものケア、保護者支援、地域の子育て支援 など多様化するニーズに応えるために専門職の皆さんも知識と経験をつけていく必要が出てきます。逆に、これはチャンスでもあり、やりがいにもつながると考えます。保育園で保育士をするという選択肢もあれば、児童発達支援施設で児童発達管理責任者を目指すこともできる。自分に合った専門性やスキルを身につけ、自分のために楽しく頑張って、そのあとに社会に貢献していけばいいと思うんです。ますます私たちの存在感は高まると思いますね。」

海外の保育にもご関心が!?

「海外の保育教育先進地にはたくさんの学びがあります。幼児教育のプロジェクトがはっきりしている し、エビデンスもはっきりしているところがある。幼児期から大人になるまで一貫した支援があるイタリアやフィンランド、ニュージーランドなどに実際に足を運んで学んでいます。 私は認可外保育園を立ち上げてから通信教育などを利用して、働きながら児童学修士の学位・幼稚園教諭専修免許状を取得しました。今日に至っていてその延長線上かもしれませんね(笑)」

これから専門職を目指す学生さんにメッセージを。

「自分の目指すところは『自分の体験によって変わってくる』と思います。学生時代に保育体験でもボランティアでもアルバイトでもよいので多様な施設や支援・サービスを経験すると方向性が見えてくるかもしれません。 社会福祉事業には選択肢が多いので体験しながらキャリアを増やしていけると思います。将来はこれでいく!と決めなくても『体験して方向性を変えられる準備』をしたらいいと思うんです。社会福祉、保育、障害福祉とリンクしているところがたくさんありますので、この辺は変化と体験を楽しみながらご自身なりのキャリア形成を積み上げていってほしいですね。まずは自分のキャリアを伸ばす。5年後、10年後を想像しながらたくさんの経験を積み上げてください。」

取材を終えて

保育や教育の質を向上させる、人材育成に力を入れる、保護者支援に力を入れる。テーマが多様であることがこの業界の魅力だと常々感じますが、『“地域”の資源として社会福祉・保育・障害福祉』を捉えて経営を行う代表に会うとまた違った学びを得ることがあります。保護者や子どもたちの支援の多様性=専門職の皆さんのキャリアの多様性にもつながることは専門職としてはとても大事な今後の方向性だと考えます。実際の保育園には『笑顔があふれる自由な保育』が実践されているところが『枠組みはしっかり、だけど園は子どもたちや職員さんのためにある』というまた別の大事なメッセージを伝えてくれてもいるとも感じる、株式会社ちゃいるどらんどの大木代表の取材でした。

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