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ジャーナル

2023.07.03インタビュー

社会福祉法人まあれ愛恵会 理事長 海田 英彦さんインタビュー『人生を豊かにするのは自分次第。“楽しい”は自分で決められる』

保育士にとっての「働きやすさ」と「働きがい」って、何だろう? そこに寄り添ってくれる法人とは? 社会福祉法人まあれ愛恵会の取り組みや考え方などについて、海田英彦理事長にお話を伺いました。

ライフステージに合わせた働き方ができる

「働きやすさ」については、今は多様な形態があって一様ではありませんが、女性が多い職場では、やはり結婚や出産、子育てというライフステージの中で仕事を続けていく人がかなりの確率になりますから、法人としては、そのことをきちんと考える必要があります。長く働いてもらうためには、産休・育休も取りやすくしなければいけないし、復帰後も時短勤務や時間を区切るといった工夫をしなければなりません。

「お互い様、助け合っていこう」と思える職場

また、余裕をもった人員配置にすることも大切です。保育士がギリギリの人数だと、助け合うのが難しくなってしまいます。誰かがライフイベントをもつことで、ほかの誰かにシワ寄せが行ってしまうようだと、お互い快く受け入れることができませんよね。助けるときは助ける、助けてもらうときは助けてもらう。「お互い様」ということを認めて、「助け合って一緒に働いていこう」と思えるような声をかけ合うことなども意識しています。

 

キーワードは「楽しく・一生懸命・わくわく」

「働きがい」については、人それぞれ自分で決めていくことかもしれません。ひとつ言えるのは、自分の人生は自分でつくれるということ。その人生の中に働くことをどう位置づけ、人生を豊かにしていけるのか。僕のキーワードは「楽しく・一生懸命・わくわく」。仕事は多くの時間を費やすものですから、楽しくわくわくできたほうがいい。そして、楽しいかどうかは人と比較することではなく、自分次第。自分で決めていけるものです。

保育を通して人生をどう彩っていくのか

保育学生は、保育の専門的なスキルを学んで保育士になっていきます。だけど、それ以外の多くの重要なことを学べていないのではないでしょうか。「何のために働くのか」「保育を通して自分の人生をどんな風に彩っていくのか」といったことに、自分なりの答えを見つけていけるような“学び”が不足しているような気がします。

自分たちが保育園運営の主役になってほしい

まあれでは、総務・人事・財務担当をローテーション制で園ごとに担当してもらっています。そのねらいは、保育のことを学びながら、同時に保育園運営についても学んでほしいからです。働きがいや働きやすい職場を自分たちで考えて、自分たちがわくわく働ける環境を作ってくれればいいと思うのです。そのためにもたくさんの学びの機会を無理なく活かしてもらって、お互いに助け合いながら多様な経験を積み上げていってほしいと考えています。

いろいろ学んでバランス感覚を身につける

さらに、自分たちの責任で法人全体を動かすという経験が、社会人としての成長や職員の結束を強めることにもつながっています。学生さんの状況はそれぞれ違うと思いますが、卒業する前に、自分が普段やっていないことに取り組んでみてほしい。働いたことがないならアルバイトをしてみるとか、勉強ばかりしてきたなと思うのなら学生生活を思いっきり謳歌してみるとか。社会人にとってバランス感覚をもつことはとても大切ですからね。

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